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学生たちがジャングルで○○に喰われます 映画「グリーン・インフェルノ」(2013) あらすじ ネタバレあり感想

今回ご紹介する映画は2013年アメリカで公開されたホラー映画「グリーン・インフェルノ」です。

本作は、1980年のイタリア映画「食人族」が元とされており、残酷描写で有名な「ホステル」のイーライ・ロス監督がメガホンをとった作品となっています。

無垢な大学生たちが未開の地でどのような酷い目に合うのか、さっそく見ていきましょう。

 

「グリーン・インフェルノ」

f:id:mamamatutu:20200519164519j:plain 引用元:yahoo!映画

 2013年 アメリカ

原題:『The Green Inferno』

監督:イーライ・ロス

出演: ロレンツァ・イッツォ
            アリエル・レヴィ   他

映画「グリーン・インフェルノ」あらすじ

国連職員である父親を持つ女子大生ジャスティン(ロレンツァ・イッツォ)は、アレハンドロ(アリエル・レヴィ)率いる積極主義行動のグループに興味を持つ。

そのグループは、原住民のヤハ族を迫害して進められる森林開発を止めるため、アマゾン熱帯雨林への遠征を計画していた。

ドラッグの売人であるカルロスの協力の下、ペルーを経由し熱帯雨林へと到着した一行。警護の傭兵に銃で脅されつつも、一向はなんとかブルドーザーでの森林破壊の様子を全世界にストリーミング配信し、それをやめさせることに成功する。その際、国連職員の娘であるという立場を利用されたジャスティンは、アレハンドロたちへの不信感を持ちつつも、成功を喜ぶ仲間たちとともに帰路へと就いた。

ところが、一行が乗っていた小型飛行機はエンジントラブルを起こし、ジャングルへと不時着を余儀なくされる。多くの仲間が死んでゆく中、かろうじて生き残ったジャスティンたちは、突如現れた全身を真っ赤に塗ったヤハ族たちの襲撃を受け、彼らの村へと連行されてしまうのであった...

映画「グリーン・インフェルノ」感想、見どころ(ネタバレ、残酷描写注意)

  報われない男、ジョナ

グループの一員でぽっちゃり目の男、ジョナは、恋心からかジャスティンにいつも優しく接していました。新参者であるジャスティンをよく思わないメンバーがいる中でも、ジョナはつねにジャスティンの味方であり続けたのです。

そんな一途なジョナですが、残念なことに、この映画においてはヤハ族の「犠牲」となる第一号に選ばれてしまいます。

ヤハ族に誘拐された一行は、彼らの村に到着すると、まず全員檻の中へと収監されました。ところがジョナだけはそうではなく、彼は石の台のような場所の上に乗せられます。そこでなんとジョナは、長老のような女に生きたまま目をえぐられ、ぱくりと食べられてしまうのです。その後ジョナは続けて全身を切り刻まれ、村中の人々に食べられてしまいます。

この映画、なんというか性格のいい人があまり存在しない中、ジョナだけが唯一そのような存在であるように感じられました。よりにもよってそんなナイスガイジョナが真っ先に犠牲になったのには、見てて少し辛いものがあります。

まあ、その後待ち受ける苦痛からいち早く逃れられたという面でみると、一概に最悪とは言えないかもしれませんが...

人〇い族ヤハの恐怖

ジョナの末路からもわかるように、ジャスティンたちが捕まったヤハ族は、人間を食す文化のある民族でした。捕らえられた一行はランダムに、また脱走しようとしたものから順番に、彼らの犠牲となっていきます。

この一人一人が犠牲となっていく描写がこの映画最大の見どころといえるでしょう。様々なグロ描写をこれでもか、これでもか、と我々に見せつけてきます。

正直、この映画の最大にして唯一の楽しみどころはここだと思います。その他の要素も一応はあるものの、それらはすべてこのシーンを引き立てるために存在してるとまで言えるでしょう。

ともあれ、主人公たちが順番に犠牲になっていく恐怖、またその様子はこの映画において必見です。

何が正しいのかってわからないよね

檻に閉じ込められながらも、そこでジャスティンは一人のヤハ族の少年と交流を持ちます。その少年はジャスティンの持っていた笛のアクセサリーに興味を持ち、ジャスティンはそれをことあるごとに見せてあげていたのでした。仲間が次々と犠牲になってゆく中、ある時ジャスティンは、その少年の手助けで村から脱出することに成功します。そして少年と別れジャングルを逃げたジャスティンは、最終的に森林開発を進める団体に保護され、なんとか助かることに成功するのです。

この映画、もともと主人公たちはヤハ族を森林開発団体から守るという目的でジャングル奥地へと赴きました。それが結果的にはヤハ族に襲われ、森林破壊団体に助けられることになる、というのは何とも皮肉な結果ですよね。

また、映画のラストにて助かったジャスティンは、仲間が喰われたということとヤハ族の存在を秘密にします。何を思ってジャスティンがこのような選択をとったのかは定かではありません。もしかしたら、助けてくれた少年のことを想ってのことかも。

とはいえ、これらのことから私が思うのは、一連の流れの中でどの行動が正しくて誰が悪だったのかなんてわからないよなぁということです。結果として主人公たちはヤハ族に襲われますが、それは彼らにとってみれば当然の文化であり、自明のことなのです。またその文化の中には、ジャスティンを助けたかの少年のようにその文化に染まり切っていない者もいる。このことを考えると、当初の目的であるヤハ族を守ろうという考えが間違っていたのだ、という結論を出すのは難しいことのように思えます。

それぞれの集団にはそれぞれの文化があり、その善悪を外部から一方的に判断するのは非常に困難なことであるのだなと思いました。

まとめ

いかがでしたでしょうか、ジャングルの奥地で謎の部族に襲われる恐怖を描いた映画「グリーン・インフェルノ」

感想の途中にはわかったように小難しいことを書いたりもしましたが、やはりこの映画はそんなことを考えず、リアルなグロ描写を楽しむのが一番だと思います。(笑)

上映時間も比較的短いので、気になった方は是非気軽に観てみてくださいね。

 

個人的おすすめ度 ★★☆☆☆

 

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