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映画「プライベート・ライアン」あらすじ ネタバレあり感想 レビュー 戦場に取り残された新兵を救出

今回ご紹介するのは、1998年にアメリカで製作された映画「プライベート・ライアン」です。

第二次世界大戦を題材とした本作。ノルマンディー上陸作戦の後、敵地で行方不明となった一人の新兵を救出する作戦が描かれます。

戦争の現実を非常にリアルに描いたことで有名な本作ですが、特に冒頭20分のノルマンディー上陸作戦の場面は必見といえるでしょう。

では、さっそくどんな内容なのか見ていきたいと思います。

 「プライベート・ライアン」

 f:id:mamamatutu:20200607182005j:plain 引用元:Yahoo!映画

 1998年  アメリカ

原題:「Saving Private Ryan」

監督: スティーヴン・スピルバーグ

出演: トム・ハンクス
            エドワード・バーンズ
            マット・デイモン   他

映画「プライベート・ライアン」あらすじ

舞台は1944年、第二次世界大戦下。多くの犠牲を伴いながらもノルマンディー上陸作戦を成功に収めたアメリカだったが、激戦は依然として続いていた。

そんな中、オマハビーチでの攻防を生き延びたミラー大尉(トム・ハンクス)に、ある一つの命令が下される。それは、敵地で行方不明となった、四兄弟の最後の生き残りであるライアン二等兵(マット・デイモン)を救出せよというものであった。

ミラー大尉は中隊から7人を選抜し、ライアン二等兵がいると思われるフランス内陸部の戦場へと出発するのだったが...

映画「プライベート・ライアン」感想、見どころ(ネタバレ注意)

 圧巻の冒頭20分

本作の冒頭のシーンは、ノルマンディー上陸作戦におけるオマハ・ビーチでの激戦を描いています。この冒頭の20分間は、凄惨な戦場の様子を緻密に描いたとして映画史に残ると高く評価されているわけなのですが、実際に見てみると確かにそのような評価にも納得がいきます。

上陸したそばから次々とやられていく仲間たち。つい今まで生きていた人達が一瞬にして死んでいく様子を、この作戦にも参加していたミラー大尉の視点で臨場感たっぷりに見せつけられます。まさに息をのむ20分間です。

本作の物語としてのメインはあらすじで紹介したようにライアン2等兵の救出作戦となるわけなのですが、映像表現としてのメインはやはりこの冒頭20分間のシーンと言えるでしょう。

いやー、正直見てて苦しかったです。ここは。

止まらない死

そんなわけでライアン救出へと赴いた一行ですが、場所が場所だけに、道中で次々と仲間が死んでいきます。

人情家の大男カパーゾ二等兵は、子供を助けようとして死。ドイツ軍のトーチカを破壊しようとして、衛生兵のウエイドも死。そしてライアンを発見した後のドイツ軍との戦闘では、ミラー大尉までもが敵の凶弾に倒れます。

戦争とはこんなにも淡々と人間の命を奪っていくものなのかと、愕然とします。

何より冒頭のシーンと異なり、こうして死んでいく1人1人についてその人となりを知ってしまっている分、見ていて辛いんですね。部下が死んでいくたびに自分の行動が間違っていたのではと後悔の念に駆られるミラー大尉の描写も胸に刺さります。

彼らが身を賭して救出したライアン2等兵が無事に帰還できたことだけが唯一の救いでしょうか。

超リアルな戦争体験

冒頭の20分間のシーンもそうですが、道中での戦闘や最終局面も含めて、この映画の戦闘シーンは全て、観る側にまるで自分がそこにいるかのような錯覚を引き起こします。

ふんだんに用いられた本物の兵器や車両、また工夫されたカメラワークや音響効果がそうさせているわけですね。

この映画には一応ライアン二等兵の救出という本筋があるわけなのですが、この映画の本質は実はこの超絶リアルな戦争描写にあると個人的には思っています。戦争というものを話には聞いていても、実際にどういったものなのかは知らない、そんな世代にとってこの映画は非常に衝撃的です。

まとめ

いかがでしたでしょうか、凄惨な戦場のリアルを緻密に描いた作品「プライベート・ライアン」

戦争映画の常識を変えたとされる本作ですが、その前評判に違わぬ、非常に完成度の高い作品であると感じました。具体的な反戦のメッセージはなくとも、これだけリアルに戦争を描いた本作からはスピルバーグ氏の戦争に対する考えがよく伝わってきます。

ここで紹介した以外にも、見るべき場面は多くあります。ぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

個人的おすすめ度 ★★★★☆

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