映画通を目指して

映画通を目指して、映画に関連するいろいろを投稿していきます

世界中に蔓延する謎のウイルス... 映画「コンテイジョン」あらすじ ネタバレあり感想

今回ご紹介するのは2011年アメリカで公開された映画「コンテイジョン」です。

公開当時も豪華なキャスト陣とその洗練されたストーリーで話題を集めた本作ですが、新型コロナウイルスの世界的流行に伴い再び注目を浴びています。

未知のウイルスの流行とそれに伴う恐怖...早速見ていきたいと思います。

 

「コンテイジョン」

f:id:mamamatutu:20200521211356j:plain 引用元:Yahoo!映画

2011年 アメリカ

原題:『Contagion』

監督:スティーブン・ソダーバーグ

出演: マリオン・コティヤール
            マット・デイモン            
            ジュード・ロウ
            グウィネス・パルトロー
            ケイト・ウィンスレット   他          

映画「コンテイジョン」あらすじ

香港での滞在から帰国したベス・エムホフ(グウィネス・パルトロー)は帰国二日後、ミネアポリス郊外の自宅にてけいれん起こし意識を失ってしまう。夫のミッチ・エムホフ(マット・デイモン)は慌てて彼女を病院へと運ぶも、ベスはそのまま病院にて息を引き取る。妻を失ったミッチが自宅へと戻ると、そこでは継子のクラークが妻と同じような症状で死んでいた。二人の死因は不明とされたが、時を同じくして香港、東京、ロンドンなど世界中でこれと酷似した症状での死者が出始める。

人々はこのウイルスの正体を突き止めるため、解明に向けてそれぞれ動き始めるが...

映画「コンテイジョン」感想、見どころ (ネタバレ注意)

ウイルスによって荒廃してゆく世界

ミッチの妻と子が最初の犠牲となった正体不明のこのウイルスですが、世界中へと感染が拡大していくにつれ、その恐ろしい正体が次々と明らかになっていきます。作中で明かされたところによると、このウイルスの致死率は25~30%と非常に高く、感染した人はせき、発熱の風邪に似た症状ののち、けいれんを起こして死に至ります。加えてその感染力も非常に高く、最終的には全世界の12人に1人がこのウイルスにかかると予想されていました。

作中では、感染が世界中に広まっていくにつれ人々はパニック状態となり、どんどん世界は荒廃していきます。

都市封鎖や感染の恐怖に耐えきれなくなった人々が暴動や強奪を起こす様子は非常にリアリティがあり、見ていて息が詰まります。

そんな中、フリージャーナリストのアラン(ジュード・ロウ)はウイルスについてのビデオをインターネットに公開し、注目を集めます。その内容とは、この正体不明の病気には、薬草であるレンギョウが特効薬となるというものでした。

結果的にこれは真っ赤なウソだったのですが、作中の人々はアランの情報を鵜呑みにし、レンギョウを求め薬局に殺到するようになります。

この盲目的とも言える人々の行動、とっても恐ろしくありませんか? 頼れる確かな情報がない状況では、大衆はこうも簡単に間違った情報を信じ込んでしまうものなのでしょうか。インターネットを通じて個人が手軽に情報を発信できる世の中、こういったことが現実で起こらないとは言い切れないところが怖いですね。

バッタバタ死んでいく有名女優たち

この映画の魅力的な点の一つとして、出演者が豪華、ということが挙げられます。言わずと知れた名優、マット・デイモンやジュード・ロウはもちろんのこと、脇を固める女優達もひっじょーーーに豪華なメンツが揃っています。なんとマリオン・コティヤールにグウィネス・パルトロー、ケイト・ウィンスレットとアカデミー賞女優が三人も出演しています。で、豪華なのはいいんですがこの映画、そんな豪華女優たちの扱いがとても贅沢なんですよね。

思いっきりネタバレなんですがまずグウィネス・パルトローは上でも書いたように開始数分で死にます。出演はほぼそれだけです。また、ケイト・ウィンスレットも最初は重要な役回りかなと思うんですが、これも中盤で普通に死にます。マリオン・コティヤールはかろうじて最後まで生き残るのですが、出演時間的に見ればそこまで長くはありません。

なんというか、すごいですよね(笑) そんな豪華キャストたちが次々と登場しては退場していく様子を見れるのもこの映画ならではです。

ウイルス君、そんなとこから...

で、なんやかんやあってワクチンが開発され、感染は終息へと向かうのですが、最後はじゃあ結局このウイルスはどこから来たの?というお話です。この映画は感染開始からの日数に沿ってストーリーが展開されていくのですが、最初はベスが感染した当日ではなく、その翌日となる「2日目」から描かれていきます。そして映画の最後に、ベスが感染した「1日目」にいったい何があったのかが明かされます。その全容はこうです。

中国の山奥で、ブルドーザーの音に驚いたコウモリが豚小屋へと逃げ込みます。そこで、コウモリは持っていたバナナのかけらを落とし、それを豚が食べます。そしてその豚は屠殺され、ベスが訪れていたカジノレストランの厨房へと運ばれます。そこで豚を調理したコックが、手を洗うことなくベスとの握手に応じ、ここでベスは感染するのです。

いや...なんというか恐ろしいの一言に尽きますよね... 現実にこんなことが起きうるのかはわかりませんが、こんな何気ないことからこんなに大きな悲劇が生み出されるなんて、想像したくもないです。

にしても、最後の最後にこれ見せられるの、何とも言えない気持ちになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか、世界中に蔓延する未知のウイルスと、それに対抗する人類の姿を描いた映画「コンテイジョン」

現在、世界がこのような状況になり、この映画はこの事態を予言していた、といった声も聞かれますが、まさにその通りだと思いました。

世界中がパニックに陥った際の人間の動きとはどんなものか、またそんな状況下、本当に怖いものとは何なのか、この映画、今だからこそ観る価値ありと言えるでしょう。

 

個人的おすすめ度  ★★★☆☆

 

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村